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『月ノ心ニ音、累ナル。』目次



◇  目次  ◇


第01話

前編クローバーに約束を


 ・01

 ・02

 ・03

 ・04

 ・05

 ・06

 ・07

 ・08

 ★まとめ読み



後編 「はじめの一歩。そして一足先に」


 ・01

 ・02

 ・03

 ・04

 ・05

 ・06

 ・07

 ・08

 ・09

 ・10

 ・11  まとめ読み



幕間「千歳のあなたに」


 ・01

 ・02

 ・03

 ・04

 ・05

 ・06

 ・07

 ★まとめ読み


第02話

前編待ちに待ったスタートライン


 ・01

 ・02

 ・03

 ・04

 ・05

 ★まとめ読み


後編「決意宿る瞳


 ・01

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 ・03

 ・04

 ・05

 ★まとめ読み

第03話

前編夕暮れ時に影重なる


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 ・02

 ・03

 ・04

 ・05


第03話

後編「その願いは叶えさせたくないから


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 ・02

 ・03

 ・04


第04話

前編二人なら望む未来へ


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 ・02

 ・03

 ・04

 ・05


後編決められた運命に逆らって


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 ・02

 ・03

 ・04

 ・05

 ・06


第一部完


「月ノ心ニ音、累ナル -完結-」はこちら


◇  ココツキのオリジナル曲  ◇


「KEYS」


「Wishing」


「Intersect」


「TriX」


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◇   ◇ 力が抜けたここねの身体をつきねは抱き留める。 「痛かったよね……」 そのままつきねは一度だけここねを強く抱きしめた。 しかし、のんびりしている時間はない。 つきねはここねの左胸を注視していると、黒い何かがそこにあるのだと直感した。 ここねの日記に書いてあったように、つきねは腕をここねの中で渦巻く黒い靄に向かって伸ばしていく。 「! ……来たっ」 鍵がどこからともなく掌中に現れたこと。

◇   ◇ ここねが次に目を覚ますと、そこは無音の世界だった。 美癸恋(みきこい)町の中心街——その抜け殻のような場所に飛ばされるのも、中学生の時から数えてこれで四度目だ。 道端には駐車されたままの自動車が数台。 新商品やセール中を知らせる幟も見える。 しかし、ここには街しかない。人がいない。 ふと紅い月の禍々しい光が照らし作り出した影が一つ揺れる。 アーティストのステージ衣装さながらのいで立ちを

◇   ◇ 春頃に比べて日が伸びたといっても、つきねが帰り着く頃にはすっかり暗くなっていた。 ドライヤーで乾かし終わると、つきねは髪をブラシで数回撫でる。 「ふぅ……これでいいかな?」 入浴後で、つきねは身も心もサッパリした気分だ。 やることも決まり、迷うのをやめた。 迷っていては大好きなものが消えてしまうかもしれないから。 数え切れないほどこの土地に生まれ暮らしてきた姉妹たちを、死に追いやった『

ココツキオリジナル小説

 『月ノ心ニ音、累ナル。』

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